今回は「歌ってみたMIX上達のために必要なこと5選」について2人で解説していきます。
この記事は歌ってみたのMIXを始めたばかりの方にも、ある程度のMIXはできるけど行き詰まっている方にも共通する内容となっています。
それでは読み進めていきましょう。
CDやストリーミングサービスで聴く一般流通向けのMIXとは異なる部分もあるのでご注意ください。
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歌ってみたMIX上達のために必要なこと5選
上達にするために必要なことは山のようにありますが、今回はその中から5つ厳選して紹介したいと思います。
いろんな音楽を”聴き”まくろう!
“聞く”と”聴く”の違いについて疑問に思われた過去がみなさんもあるのではないでしょうか。
既に知っている方がほとんどだと思いますがここで一度おさらいしておきましょう。
- 聞く・・・自然と耳に入ってくる音を聞くこと。 例:バイクが通る音が聞こえた。
- 聴く・・・注意深く耳を傾けて音を聴くこと。 例:英語のスピーチを聴いた。
MIXがうまくなるためには音楽を”聴く”ことが重要になってきます。
いつも通学、通勤途中にただ”聞いて”いる好きな曲を音作りやバランスという観点で注意深く”聴いて”みましょう。
すると『メインボーカルの音量に対して、ハモリはこのくらいだな』『あ、ここで大きい空間で歌っているような音になった!』など気づくポイントがたくさんあります。
それを自分のMIXにも活かしてみるとより自分好みの音作りができると思います。
同じヘッドホンを使って理想の音を頭に叩き込んでおけば、いざMIXをする時に理想の音を自分でも作りやすくなります。
好みのMIXを見つけ真似る
MIXはある程度上達すると、それ以降はイメージ通りの好みの音作りができるかどうかになってきます。
そのため先程解説したように様々な音楽を聴き漁って、好みの音作りがされている楽曲をピックアップしてみましょう。
おすすめはやはりテレビに出てくるような、有名なアーティストさんたちの楽曲です。
日本のトップを走るようなアーティストさんのMIXを担当する方は、ほとんどが日本のトップを走るエンジニアさんなので、その方々の技術を真似るのが一番の近道です。
好みのMIXをされた楽曲をピックアップしたら、あとは徹底的に音作りを真似ましょう!
徹底的にです。
1つを徹底的に真似し終えたら、次は他の曲を徹底的に真似ます。
そしてこれをとにかく何度も何度も繰り返しましょう。
これがMIXを上達させる近道になります。
技術を真似ることは、誰しもが赤ちゃんの頃からやってきたことで、全く悪いことではありません。
私たちが今言葉を話せるのも、親をはじめ周りの人から『話す』という技術を真似てきたからです。
いろんな楽曲のMIXを真似て得た知識で、独自の音作りを創り上げていきましょう!
基礎知識を身につける
MIXでは音作りを変化させるためにプラグイン・エフェクトというものを使用します。
歌ってみたでよく使用されるプラグインとして主にこれらのエフェクトがあります。
- ダイナミクス(音量)系(コンプレッサー、ディエッサー等)
- 周波数系(イコライザー等)
- 空間系(リバーブ、ディレイ等)
- 歪み系(ディストーション等)
- モジュレーション系(フランジャー等)
ここでは具体的な説明は省きますがこれらのエフェクトが音にどういう変化をもたらすか、またプラグイン内のこの値を変えると音がどのように変わるのかなど基礎知識は覚えておくといいでしょう。
例えばコンプレッサーについて、
・『コンプレッサー』は何を目的とするプラグインなのか?
・『スレッショルド』とは何なのか?
・『レシオ』の値を変えるとどうなるのか?
これらをしっかり覚えて扱えるようになると、
自分が目指す音作りに最短ルートでたどり着くことができるようになります。
つまり、
MIX上達への近道になることは間違いありません。
いきなりすべてを完全に覚えるのは難しいので、最低限自分がよく使うプラグインの効果や使い方からまずは身につけるようにしましょう。
分からないプラグインや設定値があればその都度検索をし、分からないままにしないようにしましょう。
良いMIXとは『無数にもある設定の中から、その人・その曲に合った最良の設定を導き出すこと』です。
最短ルートで”最良”を導き出せるように、上述の内容をしっかり抑えましょう!
イコライザー(EQ)の使い方についてはこちらの記事で解説しておりますので是非ご覧ください。
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Shated Studioではその他のプラグインの使い方についても解説していく予定ですので、是非チェックしてみてください。
機材を揃える
たくさん音楽を聴いて音作りを研究し、それを実際に表現するためにはしっかりとした機材が必要になります。
高いクオリティを目指すのであればなおさらです。
MIXが上達するために必要な機材として下記のものがあります。
- PC
- オーディオインターフェース
- モニターヘッドホン
- DAW
- プラグイン
- (可能であれば)モニタースピーカー
コンビニに売っているような安いイヤホンや、フリーのプラグインでもMIXをすることは可能です。
しかし、できることに限りがあったり、余計な作業が増え時間がかかってしまうこともあります。
効率よく上達するためにも、ある程度の品質を持った機材を購入することをおすすめします!
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ひたすらMIXをする!
どんなにMIXがうまい人でもスタートラインは一緒です。
そこからどうやってMIXが上達したのか。
『録音状態が良いデータでMIXしているから?』『高い機材を買い揃えているから?』
それも要因としてあると思いますが、一番重要なことはいろんな曲・いろんな人の歌ってみたのMIXをして経験を積むことです。
簡単に言ってしまえば「習うより慣れよ」です。
経験を積むことによって『歌声がこもって聴こえてしまう…』『音の広がりを出したいんだけどどうしたらいいんだろう…』などMIXの中で生まれた問題の解決策を過去の経験から見つけることができます。
友人やSNSを活用して無償で歌ってみたMIX依頼を受け、たくさんの音源に触れてみましょう。
数をこなせばこなすほどあなたのMIX力は身に付くはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の記事をまとめるとこのようになります。